悪玉も元は善人

悪玉も元は善人

悪玉も元は善人


オートミールの食物繊維は血液中のコレステロールを低下し、動脈硬化を防止すると言われています。

しかし悪玉や善玉コレステロールとの関係も知っておかねばなりません。

実は悪玉コレステロールといわれますが、身体には必要なのです。ただ変性をさせられて悪さをするようになるのです。


悪玉といわれるLDLは実は善人

コレステロールや中性脂肪は脂質ですが血液と言う水分の中に入っています。

アポたんぱくは水にも油にもなじみやすいたんぱくで、脂質を取り巻いてリポたんぱくを作ります。

そのリポたんぱくの内側には、コレステロールや中性脂肪が入っています。

悪玉と言われるLDLの中にはコレステロールが45%入っています。

これが血液の流れに乗って体の隅々に行き渡り、細胞を作る材料として使われます。

人が生命を維持するためには、細胞を造らねばなりませんから、コレステロールは身体の隅々で要求されています。

そこへコレステロールをたっぷり含んで配達してきてくれるのが、LDL、通称悪玉です。

悪玉などと呼ばれるのは名誉既存だと言いかねませんが、毎日毎日だまって配達していてくれるのです。


悪玉は悪玉に豹変する!

悪玉、LDLは通常はこのように大変立派な働きをしているのですが、コレステロールが増えすぎると、血液は粘り気を増し、血管の内壁に付着しやすくなります。

付着したLDLに活性酸素や血液中の糖が作用して、LDLを変性しますと、その変性したLDLは血管の傷口などを見つけて内壁に食い込みます。 すると今度は血管の内壁に入り込んだ変性LDLを異物としてマクロファージがとらえます。

マクロファージは人の持っている防衛手段で、体内に入ってきた色々な異物を掃除する働きを持っています。

このマクロファージが変性LDLを取り込みますが分解することが出来ず、マクロファージの残骸やLDLのコレステロールが溜まってしまいます。

このため血管壁が肥厚して硬くなり、動脈硬化を引き起こすのです。

LDLが活性酸素や血液中の糖で変性されたため、悪役に転じたわけです。

細かい理由を省けば、LDLが動脈硬化を引き起こしているために、これを悪玉と言っているのです。

しかし本当はコレステロールが増えすぎたことによるのですから、LDLが悪いのではなく、コレステロールを増やしすぎた本人が悪いのです。