オートミール随想 昔の人を想う

オートミール随想

昔の人を想う

昔の人を想う


オートミールは今やインスタントオートミールの時代になっています。

スーパーで売っているのは正にこれです。

昔はオーツ麦を一日かけて煮込んでいたのだそうです。なかなか火が通りにくいのです。

私の想像ですが、そのオーツ麦を見出したころの人々の暮らしは非常に過酷な状態だったのではないでしょうか。

食料を得るため、野原を開墾し、小麦を栽培していたところ、ある年はとても気温が低く、冷害になってしまったそうです。

すべての小麦は枯れはて、残ったのは雑草のみでした。

山に入って木の実をさがしてもやはり実りが少なかったことでしょう。

子供たちはお腹がすいたと訴え、その親たちは困り果てたに違い有りません。

本来なら、小麦をどっさり穫り入れることが出来たはずなのに、雑草が残っているだけです。

困り果て、お腹のすいた勇気ある人が、その雑草を食べてみることにしたのです。

なかなか殻もとりにくく、火に掛けてもなかなか軟らかくなっくれませんでしたが、根気良く煮つづけた所、なんと食べられるではありませんか。

お腹は満腹になりました。

それからは、このような冷害に備えてこの雑草をも栽培するようになったわけです。

これがオーツ麦なのですが、そこにたどり着くまでの人々の苦しい惨状が目に見えるような気がします。


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